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山武市

山武市の人口の減り方で特徴が出ている年代層を整理して考えてみた

この記事では、千葉県山武市の人口減少について、年代別にどの世代が減りやすいのかを整理しています。

特に18歳から34歳の若年層や、子育て世代である35歳から49歳に注目。道路網の発達や周辺市町村との関係、さらに同規模自治体との比較を通して、山武市ならではの人口構造のクセを掘り下げます。

 

若い世代が減りやすい?山武市の年代別人口構造を見て気づいたこと

山武市の人口減少について考えていると、どの世代から減っているのかが気になってきた。
全体がじわじわ減っているのは知っていたけど、実は減り方に偏りがあるんじゃないかと思ったのがきっかけ。

私が目を引かれたのは、18歳から34歳くらいまでの世代。ここが妙に薄く見える。
その次に、35歳から49歳。この層も微妙に揺れている印象がある。
一方で、65歳以上の高齢層はそこまで大きくは減っていないように見えるし、むしろ動きにくい年齢なのかもしれない。

こう書くと、どこも似たような状況に感じるけど、山武市はちょっと違う。
道路が強く、移動の自由度が高い。商業施設や文化施設も点在していて、それが年代によってはむしろ逆効果になるのでは?という考えが浮かんできた。

 

18歳から34歳の人口が少ない理由を勝手に推測してみた

18歳から24歳は、そもそも外に出ていくタイミングだ。
進学だったり就職だったり。成東駅を使って通える範囲もあるけど、生活の拠点ごと移してしまうことが多い。

そして25歳から34歳になると、今度は「住む場所を最適化したい」というタイミングがやってくる。
通勤のしやすさ、家賃の安さ、子育て環境、買い物の便利さ。条件を比較し始めると、隣接市町のほうが合うというケースもある。

山武市は、国道126号や圏央道(山武成東インターや松尾横芝インター)が使えるし、芝山方面へ抜ける「はにわ道」もある。
だから移動がとにかくしやすい。移動がしやすいということは、外に出やすいということでもある。
この自由さが、かえって若い世代の流出を加速させているのではないか。私はそう感じている。

山武市公式サイト 人口世帯数

 

子育て世代の35歳から49歳が定着しにくくなる理由

35歳から49歳は、生活が重たくなってくる世代。
子どもがいれば習い事や部活、学校行事も増える。親の通院や介護もちらつき始める。仕事の責任も年々増していく。

山武市には、休日の選択肢としては良い場所が多い。
蓮沼海浜公園や蓮沼ウォーターガーデン、さんぶの森公園もあるし、文化施設としては成東文化会館のぎくプラザも頼れる。
でも、生活動線がバラバラだと、こうした施設の利便性がうまく機能しないこともある。

点はある。けれど、線にはなっていない。
この「つながりにくさ」が、結果として35歳から49歳の定着を揺らしている気がする。

 

高齢者はなぜ山武市から動かないのか

65歳以上の世代について言えば、そもそも動きたくないというのが本音だと思う。
長く住んできた土地に家も畑もあり、近所とのつながりもある。移る理由がなければそのままでいたい。

仮に引っ越すとしても、市内での近距離の住み替えにとどまりやすい。
だから高齢層は、人口が減るといっても、極端な変化にはならない。
若い世代ほど動き、年を重ねるほど動かない。人口のバランスが崩れていくのは、こうした動きの差が背景にあるのだろう。

 

周辺市町村と比較して見える 山武市の若年層の抜け方

山武市の周辺を見てみると、それぞれ違う個性を持っている。
その違いが、山武市の若年層流出にどう響いているかも気になった。

東金市は、千葉市方面への通勤がしやすい。道路の選択肢も多く、若年層が「残る」というより「残りやすい」環境がある。
もし山武市の20代30代が減っているなら、その一部は東金に吸い込まれている可能性もある。

大網白里市は、鉄道と住宅地のバランスが良くて、生活の組み立てがしやすい印象がある。
子育て層にとっては選びやすい。山武市の35歳から49歳が揺れている背景には、こうした市町との比較もあるかもしれない。

横芝光町や芝山町は、成田空港に近いのが大きい。物流や空港勤務の人にとっては立地が強い。
働き口が市外なら、住む場所も自然とそちらに寄る。

九十九里町のように、観光色が強いエリアは通年定住という点では難しさもある。
にぎわいと生活が別の層になってしまうという問題も起こりやすい。

つまり、山武市の若者が出ていく理由は「外の市町村が強い」からでもある。
人口が奪われているというより、「条件で選ばれていない」。このニュアンスの違いが大事だと思っている。

 

佐渡市や南国市と比べると 山武市の人口構造の見え方が変わる

人口規模が似ている新潟県の佐渡市と、高知県の南国市。この2つを比べてみると、見えてくるものがある。(全国市町村人口ランキング

佐渡市は島。これは大きい。
高校を卒業したら、本州に出る人が多い。進学も就職も外。
だから18歳から34歳の層がガクンと減る。地理的な制約がそのまま人口の谷をつくっている。

山武市は逆だ。
道が開いている。車さえあればどこへでも行ける。
だからこそ、簡単に出ていける。出ていくことにハードルがない。
この開放感が、逆に若者の流出を招いているように感じる。

南国市は、高知市に近く、空港もある。都市機能と交通が重なっていて、若年層が残りやすい条件が揃っている。
出ていく人もいるだろうけれど、それ以上に「入ってくる人」が生まれやすい。

山武市には、それがない。
だから佐渡市と違って「出るしかない」のではなく、「出たくなってしまう」。
南国市と違って「戻ってくる理由」が薄い。
この違いが、人口の谷の深さに効いていると思う。

 

山武市の施設や道路と人口減少との関係を整理する

山武市には、人を引きつける施設や拠点がしっかりある。
たとえばこんな場所が浮かぶ。

道の駅オライはすぬま
蓮沼海浜公園
蓮沼ウォーターガーデン
さんぶの森公園
成東文化会館のぎくプラザ
成東駅

そして交通の動線では、以下のようなラインがある。

国道126号
圏央道 山武成東インターチェンジ
松尾横芝インターチェンジ
はにわ道

これらの点と線があるおかげで、暮らしは自由に組める。
けれど、その自由さが定住にはつながりにくい時もある。

若い世代にとっては「どこでも暮らせる」ことが「ここじゃなくてもいい」につながる。
子育て世代には「便利だけど疲れる」になることもある。
高齢層には「動きたくない」という理由を強める方向に働く。

この構造が、年代ごとの人口の減り方にそのまま反映されているように感じる。

 

山武市の人口がどの年代で減りやすいのか 結論として今思うこと

山武市の人口減少で目立つ年代層は、やっぱり18歳から34歳。
それから、35歳から49歳の生活が忙しくなる層も少しずつ揺れている。

周辺の市町村と比べても、山武市が条件で選ばれにくくなっている部分がある。
さらに、佐渡市のような地理的制約ではなく、南国市のような都市接続性も持たないことで、「理由なく出ていく」現象が起きやすい。

断言はしない。でも、山武市の人口がどう減っているのかを考えるなら、周辺地域や人口が似た他都市との比較は欠かせない。
私はそう考えている。


 

書いてみてあらためて思ったのは、山武市ってすごく動きやすい町なんですよね。道路は整ってるし、施設も点在している。でもその自由さが、若い人たちには「ここじゃなくてもいい」になってしまうのかもしれないと感じました。

逆に高齢の方には、その自由さが心地いいのかも。人口減少って数字だけじゃなくて、街の空気とか、人の選び方そのものが映るものだと思いました。今後は「戻りたくなる理由」がつくれるかが鍵かもしれません。

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山武市   2025/12/31   南暴走人